ホワイトハッカーになるには、どんなプログラミング言語を学習すれば良いのでしょうか

ホワイトハッカーの知識

ホワイトハッカーになるのは、プログラム言語の習得は必要不可欠です。
どんなプログラム言語を習得すれば良いのか調べてみました。

なぜ、プログラミングが必要か

ブラックハッカーは、コンピュータのセキュリティを破ることが仕事です。
ホワイトハッカーは、コンピュータのセキュリティを強化することが仕事です。
 
どちらにも言えることは、攻撃/守備の対象は「コンピュータ」なのですね。
そして、コンピュータを動かすためには「プログラム」がないと始まりません。
 
よって、
ブラックハッカーは、コンピュータのセキュリティを「プログラム」で破ることが仕事です。
ホワイトハッカーは、コンピュータのセキュリティを「プログラム」で強化することが仕事です。
 
だから、「プログラム」を理解していないと始まりません。
私たちが利用する「Kali Linux」もアプリケーション(コマンド)として使っていますが、実際には「プログラム」が裏で動いています。
 
だから、
コンピュータにとって、プログラムは「血液」みたいなものなのです。
 
綺麗な血液を流すのも、汚い血液を流すのも、貴方しだいということです。
 
ハッカーにとって、プログラムを知っている事は当たり前の事なのです。
・・・と私は考えます。
 
そこで、ハッカーが使用するプログラミング言語を調べてみました。
ハッカーは、目的や攻撃の種類、対象のシステムなどによって、より適したプログラム言語を使います。
 
一般的に、ハッカーは複数の言語を熟知しており、その中でも特に利用頻度の高い言語をご紹介します。
(※私が利用している書籍をご推奨させていただきました。)
 

Python言語

ハッカーが広く使用するプログラミング言語の1つです。
ハッキングやセキュリティ関連のツールやスクリプトを開発するのによく使われます。
Pythonは、シンプルで簡潔な文法を持ち、多数のライブラリとモジュールがあるため、効率的な開発が可能です。
 
ハッカーは、Pythonを様々な目的で使用しています。以下は、一般的なPythonツールやスクリプトの例です。
 

ポートスキャンツール

Pythonを使用して、TCP/IPポートをスキャンするためのツールを開発することができます。例えば、nmapというポートスキャンツールは、Pythonで書かれています。
 

パスワードクラッキングツール

Pythonを使用して、パスワードを総当たりでクラッキングするためのツールを開発することができます。例えば、John the Ripperというツールは、Pythonで書かれています。
 

Webスクレイピング

Pythonを使用して、Webページから情報を取得するためのスクリプトを開発することができます。例えば、Beautiful SoupというPythonライブラリは、Webスクレイピングに使用されます。
 

ネットワーク攻撃

Pythonを使用して、ネットワーク攻撃に使用されるスクリプトを開発することができます。例えば、Metasploitというネットワーク攻撃ツールは、Pythonを使用しています。
 

自動化スクリプト

Pythonを使用して、作業やタスクを自動化するスクリプトを開発することができます。例えば、Twitter APIを使用して、特定のキーワードを検索して、自動的にツイートを投稿するスクリプトを開発することができます。
 
 

C/C++言語

ハッカーがC/C++を使用する理由の1つは、C/C++が低レベルのシステムレベルの制御ができることです。
また、C/C++は、メモリ効率が高く、コンパイル時の最適化により高速な実行が可能です。さらに、C/C++は、多数のライブラリやモジュールがあるため、効率的な開発が可能です。
 
ハッキングにおいては、OSやネットワークスタックの脆弱性を攻撃するために使用されることがあります。
ハッカーは、C/C++を様々な目的で使用しています。以下は、一般的なC/C++ツールやスクリプトの例です。
 

ネットワークプログラム

C/C++を使用して、ネットワークプログラムを開発することができます。例えば、TCP/IPソケットプログラムやネットワークスキャンツールなどがあります。
 

ルートキット

C/C++を使用して、システムやプロセスをハッキングし、ルートキットを開発することができます。ルートキットは、ハッカーがシステムに侵入した後、トロイの木馬やバックドアをインストールするために使用されます。
 

ハードウェアプログラム

C/C++を使用して、ハードウェアを制御するプログラムを開発することができます。例えば、USBデバイスをハッキングして、マルウェアを実行するプログラムなどがあります。
 

エクスプロイト開発

C/C++を使用して、脆弱性を利用するエクスプロイトを開発することができます。例えば、バッファオーバーフロー攻撃やスタックオーバーフロー攻撃などがあります。
 

ゲームハッキング

C/C++を使用して、ゲームのチートや改造ツールを開発することができます。例えば、WallhackやAimbotなどがあります。
 
 

JavaScript言語

Webアプリケーションの開発に広く使用されており、ハッキングにおいては、ブラウザの脆弱性を悪用した攻撃に使用されることがあります。
 
JavaScriptは、Webページでの動的なコンテンツの作成や操作に適しています。また、JavaScriptは、オープンソースのライブラリやフレームワークが豊富であり、開発が迅速かつ効率的に行えます。ハッカーは、JavaScriptを使用して、WebアプリケーションやWebページの脆弱性を探したり、Webページの改ざんを行ったりすることができます。
JavaScriptは、Web開発に広く使用されているプログラミング言語であり、ハッカーにとっても魅力的な言語の1つです。JavaScriptは、以下のような理由からハッカーに人気があります。
 
 

Webページの改ざん

 
JavaScriptを使用して、Webページを改ざんすることができます。たとえば、JavaScriptを使用して、ログインページのフォームデータを盗み出したり、Webページのデザインを変更したりすることができます。
 

フィッシング攻撃

 
JavaScriptを使用して、フィッシング攻撃を行うことができます。たとえば、偽のログインページを作成して、ユーザーからアカウント情報を収集することができます。
 

クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃

JavaScriptを使用して、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を行うことができます。たとえば、悪意のあるスクリプトをWebページに挿入して、ユーザーのブラウザを操作することができます。
 

Webアプリケーションの脆弱性テスト

JavaScriptを使用して、Webアプリケーションの脆弱性をテストすることができます。たとえば、ブラウザベースの脆弱性スキャナーを開発することができます。
 

Webアプリケーションの開発

JavaScriptを使用して、Webアプリケーションを開発することができます。たとえば、クライアントサイドの動的なWebページや、サーバーサイドのNode.jsアプリケーションを開発することができます。
 
 

SQL言語

データベースの管理に使用される言語であり、ハッキングにおいては、SQLインジェクション攻撃などに使用されます。
 
SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベースを操作するための基本的な言語であり、ハッカーにとっても魅力的な言語の1つです。SQLを使うことにより、データベースに格納された情報を簡単に操作したり、検索したりすることができます。
ハッカーがSQLを使う理由は、以下のようなものがあります。
 
【ご推奨書籍】
SQLの絵本(ビギナーの方)

データベース攻撃

SQLインジェクションと呼ばれる攻撃技術を用いて、Webアプリケーションやウェブサイトのデータベースを攻撃することができます。SQLインジェクション攻撃では、不正なSQLコードを入力することで、データベースから情報を取得したり、データを破壊したりすることができます。
 

データベース脆弱性のテスト

ハッカーは、SQLを使ってWebアプリケーションのデータベースの脆弱性を探すことができます。データベースに不正な入力を行い、エラーを引き起こしたり、不正なデータを取得したりすることができます。
 

データベースの解析

SQLを使ってデータベース内の情報を解析することができます。たとえば、特定の情報を検索するためのクエリを作成したり、複数のテーブルから情報を結合したりすることができます。
 

データの変更

SQLを使って、データベース内のデータを変更することができます。たとえば、ユーザーのパスワードを変更する、不正な情報を追加するなどができます。
 
 

アセンブリ言語

低レベルのプログラミングに使用され、ハッキングにおいては、OSやファームウェアの脆弱性を攻撃するために使用されることがあります。
アセンブリ言語(Assembly Language)は、コンピュータのプロセッサが直接実行できる機械語命令を表す記号の集合です。ハッカーがアセンブリ言語を使う理由は、以下のようなものがあります。
 
【ご推奨書籍】
 

ローカルマシンの解析

ハッカーは、アセンブリ言語を使ってローカルマシンの実行コードを解析し、コードの仕様や動作原理を理解することができます。また、プログラムの悪用や改ざんを行うために、悪意のあるコードを生成することもできます。
 

リバースエンジニアリング

ハッカーは、アセンブリ言語を使ってソフトウェアのリバースエンジニアリングを行うことができます。リバースエンジニアリングは、既存のソフトウェアを解析し、仕様やコードを理解することで、新しいソフトウェアを開発するための手法です。
 

エクスプロイト開発

ハッカーは、アセンブリ言語を使ってエクスプロイト(脆弱性を利用した攻撃コード)を開発することができます。アセンブリ言語を使うことで、プログラムの動作原理やセキュリティ機構を理解し、それに合わせた攻撃コードを作成することができます。
 
 

ホワイトハッカーになるには、どんなプログラミング言語を学習すれば良いのでしょうかのまとめ

代表的な言語をご紹介しました。
 
私のイメージですが、プログラムの難易度の順位としては
1位 Python言語(難しい)
2位 JavaScript言語(難しい)
3位 C/C++言語(超難しい)
3位 SQL言語(超難しい)
4位 アセンブリ言語(超超難しい)
※プログラム言語ですから、難しいです。(^^;;
 
プログラミング未経験の方は、まず1つのプログラミングに集中して学習することをお薦めします。
(ご推奨した書籍ですが、×××の絵本シリーズは初心者向けで分かりやすいので紹介させていただきました。)
 
一つの言語を覚えると、他の言語は応用が効くと思います。
 
では、「プログラム言語は何を学習したら良いか」ですが、比較的わかりやすい言語としてPythonはいかかでしょうか。
 
今、流行りの言語ですが、わかりやすい書籍や動画が沢山あり、開発環境もgoogleを使えば簡単に作れてプログラムを作成できます。
 
ぜひ、チャレンジしてくださいね。