ハッカーはnetscannerを利用してネットワークのスキャンや診断を行う(Kali Linux)
netscannerは、Kali Linux 2024.3 リリース時に追加されたツールです。
netscannerとは
netscannerは、ネットワークスキャンおよび診断ツールです。
機能
以下の様な機能があります。
・HWインターフェースの一覧
・スキャンとパケットダンプのためのアクティブインターフェースの切り替え
・WiFiネットワークのスキャン
・WiFi 信号強度(グラフ付き)
・(IPv4) ホスト名、OUI、MAC アドレスを使用してCIDRをPing
・(IPv4) パケットダンプ (TCP、UDP、ICMP、ARP)
・(IPv6) パケットダンプ (ICMP6)
・パケットダンプの開始/一時停止
・開いているポートのスキャン (TCP)
・パケットログフィルター
・スキャンした IP、ポート、パケットをCSVにエクスポート
ツールの場所
1.検索窓から「netscanner」を検索して見つからない場合は
2.画面上部メニューより、「Terminal Emulator」から「Root Terminal Emulator」を選択します。
3.Authenticate画面で、Kali Linuxのパスワード"kali"を入力して「Authenticate」ボタンを押下します。
4.Root Terminal Emulatorが立ち上がりました。
5."netscanner"と入力して、Enterボタンを押下します。
6.以下の応答が帰ってくるので"y"(インストール)ボタンを押下します。
コマンド 'netscanner’ が見つかりません:
apt install netscanner
インストールしますか?(N/y)
※ここで、「Error:Unable to locate package netscanner」と表示された場合は
Kali Linuxをアップデートして、その後アップグレートしてください。
#apt update
#apt full-upgrade -y
アップグレート後、"netscanner"と入力して、Enterボタンを押下します。
7.netscannerがインストールされました。
8."netscanner"を実行します。
9.netscannerの画面が立ち上がりました。
これでnetscannerがインストールされたことを確認しました。
メニューには"netscanner"が登録されていないため、直にターミナルから"netscanner [オプション}"を入力してください。
ツールと使用方法
netscanner [オプション]
netscanner -t 10
※ifconfigの内容も右下に表示しています。
注記1
この"netscanner"コマンドは私の感覚では、仮想環境のKali Linuxではnetscannerの画面は表示されますが、動作(情報の取得)しない様子です。(私のやり方が間違っていたらごめんなさい。)
ノートパソコンに直接 Kali Linuxをインストールしている状況では、動作している様子です。(下図参照)
ノートパソコンにKali Linux 2021.4をインストール(手順)はこちらを参考にしてください。
注記2
・ルート権限で実行する必要があります。
・cargo installバイナリファイルのchownとchmodを変更してみてください
・エクスポートのデフォルト パスはユーザーの$HOMEディレクトリにあります (Linux および Macos)
オプション(options)
-h -help
help
ヘルプ
-t, –tick-rate <FLOAT>
Tick rate, i.e. number of ticks per second [default: 1]
ティックレート、すなわち1秒あたりのティック数 [デフォルト:1]
-f, –frame-rate <FLOAT>
Frame rate, i.e. number of frames per second [default: 10]
フレームレート、すなわち1秒あたりのフレーム数 [デフォルト:10]
-V, –version
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netscannerのまとめ
netscannerは、自分のネットワーク内のデバイスやホストをスキャンして、IPアドレス、開いているポート、稼働中のサービスなどを検出するツールです。ネットワーク管理やセキュリティ監視に使用され、ネットワークの全体像を把握し、潜在的な脆弱性を特定するのに役立ちます。