ペネトレーションテスト&バグバウンティバグバウンティ
amazonのサイトにログインしてショッピング中に、他人の購入履歴が参照できたら・・・
貴方が購入した商品が他人に見られたら「恥ずかしい!!」と言うか、セキュリティの大問題になります。
IDOR脆弱性とは何か?
IDOR(Insecure Direct Object References)脆弱性は、アクセス制御にまつわる脆弱性の一種になります。ウェブアプリケーションやモバイルアプリなどのソフトウェアで見つかる一般的なセキュリティ上の問題(バグ)になります。
例えば、あるオンラインショッピングサイトで、自分の注文情報を閲覧するためにはログインしますが、IDOR脆弱性があると、別のユーザの注文情報にもアクセスできてしまう可能性があります。これは非常に重大なセキュリティ問題であり、悪意のある人が個人情報を盗み出したり、他のユーザのアカウントを乗っ取ったりすることができてしまう可能性があります。
通常、ウェブアプリケーションでは、ユーザが操作するデータや機能は、そのユーザがアクセス権を持っているかどうかに基づいて制御されます。しかし、IDOR脆弱性が存在する場合、攻撃者は通常の操作ではアクセスできないはずの情報や機能にアクセスすることができます。
IDOR脆弱性は、攻撃者が個人情報の盗難や他のユーザのアカウントの乗っ取りなど、重大なセキュリティ問題を引き起こす可能性があります。そのため、開発者は適切な認証や権限管理を実装し、アプリケーションのセキュリティに対する脆弱性を定期的にチェックする必要があります。
バグバウンティでのIDOR脆弱性の発見方法
ホワイトハッカーがバグバウンティプログラムでIDOR脆弱性を発見するためには、以下の手順を通じてアプリケーションを評価し、問題を特定することが一般的です。
1.データの仕組みを理解する
アプリケーションがどのようにデータを扱っているかを理解します。たとえば、ウェブサイトが顧客情報を表示する方法を調べます。
2.IDの変更を試みる
URLやアプリケーション内のIDを変更して他のユーザーのデータにアクセスしようと試みます。たとえば、自分の注文のIDを変えて他の人の注文を見てみます。
3.不正アクセスを見つける
他の人のデータにアクセスできたら、それはIDOR脆弱性の兆候です。この方法で見つけた不正アクセスは、セキュリティ上の問題になります。
ホワイトハッカーは、発見した脆弱性をアプリケーションの所有者に報告し、開発者は問題を修正して、データが安全になるようにしてセキュリティを向上させます。
IDOR脆弱性の対処法と予防策
ホワイトハッカーがバグバウンティプログラムで発見したIDOR脆弱性を修正し、将来の脆弱性を防ぐためには、以下の対処法と予防策が重要です。
IDOR脆弱性の対処法
1.適切なアクセス制御の実装
アプリケーションがデータにアクセスする際、ユーザーの権限を確認し、不正なアクセスを防ぐ仕組みを導入します。
2.データの間接参照
データへのアクセスに直接的な参照を避け、間接的な方法を使用します。これにより、不正なアクセスが困難になります。
IDOR脆弱性の予防策
1.セキュリティ意識の向上
開発者やテスターに対して、セキュリティの重要性や脆弱性の特定方法について教育します。
2.セキュアな開発方法の向上
セキュリティを考慮したコーディング方法を学び、アプリケーションの開発に適用します。
3.定期的なセキュリティテスト
アプリケーションに対して定期的なセキュリティテストを行い、脆弱性を特定して修正します。
ハッカーはバグバウンティでIDOR脆弱性を見つけるのまとめ
IDOR脆弱性は、バグバウンティでよく見られるセキュリティ上の問題です。攻撃者が直接オブジェクトを参照し、通常のアクセス権をバイパスして機密データにアクセスできる可能性があります。ホワイトハッカーやセキュリティ研究者は、アプリケーションの機能やデータフローを理解し、不適切なアクセス制御を特定することで、IDOR脆弱性を見つけます。開発者は、適切なアクセス制御を実装し、データへの直接的な参照を避けることで、IDOR脆弱性を防ぐ必要があります。