ペネトレーションテスト&バグバウンティ
情報処理推進機構(IPA)が提供する、脆弱性の概要や対策方法等の脆弱性に関する基礎的な知識を日本語で学べるツールです。
ウェブアプリケーションの脆弱性対策に必要なスキルを習得したい開発者やウェブサイトの管理者におすすめです。
AppGoatとは
AppGoat(アプゴート)は、情報処理推進機構(IPA)が提供する、Webアプリケーションのセキュリティ脆弱性を学ぶための教育ツールになります。
このツールは、実際のWebアプリケーションを使って、さまざまなセキュリティ脆弱性を体験的に学習することを目的としています。
※情報処理推進機構(IPA)とは、日本のIT分野の発達を目的とした組織であり、IT人材の育成・情報セキュリティの調査・研究・IT分野の技術開発支援を行っています。
AppGoatの特徴
1.多様な脆弱性の体験
AppGoatでは、以下の一般的なWebアプリケーションの脆弱性を体験できます。これにより、実際の攻撃方法や防御手段について深く理解することができます。
AppGoatを通じて学べる具体的な脆弱性は以下のとおり。
・クロスサイト・スクリプティング
・SQLインジェクション
・CSRF(クロスサイト・リクエスト・フォージェリ)
・ディレクトリ・トラバーサル
・OSコマンド・インジェクション
・セッション管理の不備
・認証制御や認可制御の欠落
・HTTPヘッダ・インジェクション
・バッファオーバーフロー
・クリックジャッキング
・メールヘッダ・インジェクション
・その他の脆弱性(システム情報漏えい等)
これにより、実際の攻撃方法や防御手段について深く理解することができます。
2.実践的な学習環境
実際のWebアプリケーションを使用することで、理論だけでなく、実際の脆弱性の挙動やそれに対する対策を体験的に学べます。これにより、セキュリティの知識を現実の状況に適用するスキルが身に付きます。
3.初心者から上級者まで
AppGoatは、初心者向けの基本的な脆弱性から、上級者向けの高度な攻撃まで幅広くカバーしています。これにより、さまざまなレベルの学習者が自分に合った内容で学ぶことができます。
4.日本語対応
なんと日本語で提供されています。私たちにはとても使いやすく、理解しやすい内容になっています。
利用方法について
脆弱性体験学習ツール AppGoat (個人学習向け)
ツール概要を参照してください。
1.AppGoatを利用するにあたり、「利用許諾条件合意書」に同意の上、「利用申請フォーム」より申請を情報処理推進機構(IPA)に申請する必要があります。
「申請はこちら」ボタンを押下します。
2.「同意して申請する」ボタンを押下します。
3.申請で必要な項目は以下の通りです。
・お名前(姓、名)
・メールアドレス
・職種(選択)
・業種(選択)
・役職(選択)
・組織名(例:学校名・会社名)
・ツールの利用目的(例:会社または学校から指示があったため)
・利用許諾条件合意書への同意
・再配布(するか否か)
・再配布する場合、目的と人数を記入
上記の項目を入力後「確認」ボタンを押下します。
4.申請確認画面が表示されるので「申請」ボタンを押下します。
5.申請で登録したメールアドレスに「AppGoat」のダウンロードの詳細が送られてきました。
6.ダウンロードURLより、ファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルは「zip」形式の為、ファイルを解凍すれば、利用準備完了です。
AppGoatの起動
1.解凍したファイルにある実行ファイルを起動します。
2.「AppGoat環境設定(個人学習モード)画面が表示されます。
3.Apacheを起動ボタンを押下します。
4.「利用時の順守事項」のウインドウが表示されるので「はい」ボタンを押下します。
5.「パブリックネットワークとプライベートネットワークにこのアプリへのアクセスを許可しますか。」の画面で「許可」ボタンを押下します。
6.脆弱性体験学習ツール AppGoatの総合メニューが表示されました。
これで脆弱性の学習が可能になります。
7.学習の終了時には、「AppGoat環境設定(個人学習モード)画面の「Apache停止」ボタンを押下します。
Webアプリケーションの脆弱性体験を日本語で学ぶAppGoatツールのまとめ
Webアプリケーションのセキュリティを学ぶためのツール「AppGoat」について説明しました。
AppGoatを使うことで、実際の脆弱性を体験しながら学習することができ、セキュリティエンジニアやWeb開発者にとって不可欠なスキルを身につけることが出来ると思います。
AppGoatの環境のセットアップはとても簡単です。
初心者から上級者まで役立つと思います。
なんといっても日本語で学習できるのです。ぜひ、マスターしてくださいね。