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NHKスペシャル「AI戦争 果てなき恐怖」の私の考察

AIの知識&PythonNHKスペシャル

本日、NHKスペシャル「AI戦争 果てなき恐怖」が放送されました。
 
AIで私たちの暮らしが良くなる一方で、
AIを兵器に利用して戦争を始める「サイバー攻撃」が行われています。
 
 

サイバー攻撃とは

  • ネットワークを使って敵のコンピュータを攻撃する。
  • コンピューターの情報の破壊やデータの窃取、改ざんなどを行います。
 
 
私たちの暮らしの中で、直接あるいは間接的にネットワークにつながったコンピューターを知らない間に利用しています。
 
私の一日
  • 朝、携帯の目覚ましで起きる。
  • 食事をしながらテレビで今日の運勢を見る。
  • 電車に乗って通勤する。
  • 会社で得意先に電話する。
  • 上司にメールで報告する。
  • お昼休みに牛丼食べる。
  • 銀行にいってお金をおろす。
  • 自動販売機で飲み物を購入。
  • コンビニで晩御飯にお弁当を購入。
  • 家に帰って電灯をつける。
  • 電子レンジでお弁当を温め食べる。
  • 冷蔵庫から冷たいビールをとりだして飲む。
  • お風呂に入ってリラックスする。
  • インターネットでネットショッピング。
など・・・
 
普段当たり前に行っている全ての行動が「サイバー攻撃」により全て出来なくなるのです。
それも一瞬で・・・
 
但し、田舎で電気、ガスなしで湧き水を利用した自給自足生活を送られている方は問題ありません。
今流行りの「スローライフ」を送られている方ですね。
 
しかし、逆に言うと、「サイバー攻撃」により「スローライフ」生活を余儀なくされる可能性が出てくるのです。
 
よって警察では「サイバー犯罪捜査官」、自衛隊では「防衛技官(サイバーセキュリティ要員)」という「サイバー攻撃」から私たちを守るために人材を育成しているのです。
 
そう、日本国が動いているのです。
 
 
NHKスペシャル「AI戦争 果てなき恐怖」では
いま世界の紛争地では、人間の判断を介さず自律的に敵を攻撃するAI兵器が戦力になり始めている。大国がAI兵器の運用を本格的に開始する2030年、世界はどこに向かうのか。脅威の一つとされるのが「グレーゾーン戦争」だ。従来のように武力を行使することなく、サイバー攻撃などさまざまな手段で相手国の機能をマヒさせ、支配下におくというのだ。しかし、規制する明確なルールはまだない。森七菜が見た未来の戦争の恐怖。
というテーマで放送されていました。
 

AIによって激変する新たな戦争の脅威

自動運転や物流、医療など私たちの暮らしを大きく変え始めたAI(人口知能)ですが、10年後の2030年には世界の大国は相次いで軍の中枢にAIを配備する計画を打ち出している。
 
計画とは「人間の判断を介さず攻撃するAI兵器」を配備することです。
自動で敵を識別し、自律的に攻撃を行うAI兵器は各国が開発を進めています。
 
その一つとして「AI搭載ドローン戦略」があります。
 

AI搭載ドローン戦略とは

AIが自律的に自爆攻撃をしかけるドローンのことで、ピンポイントで攻撃が可能なのです。
攻撃方法の一つとしてAIが敵の携帯電話の電波を探知して位置を特定して攻撃するのです。
 
携帯電話を持っている全ての人間にピンポイントで攻撃することができるそうです。
恐ろしいことです。
 
それに巡航ミサイルの100分の1以下の価格ということで、世界の紛争の主戦力になりつつあるそうです。

AIをいかに使いこなせるかで世界のパワーバランスが決まる時代

アメリカ、中国、ロシアが本格的な運用を開始する2030年が大きなターニングポイントになると言われています。
  • アメリカは2030年AI無人機と有人機の混成部隊を運用
  • 中国は2030年AIの軍事利用で世界の頂点に立つと宣言
  • ロシアは2030年までに地上戦を担えるロボット部隊の創設
アメリカのロッキードがAI戦略のPRをYouTubeで公開しています。

AIにより戦争の概念が変わる

2013年ロシアのワレリー・ゲラシモフが打ち出した戦略「ゲラシモフ・ドクトリン」が従来の戦争の概念を覆すことになっていました。
 
それは、未来の戦争は
 
非軍事攻撃 4:1 武力攻撃」となると言うことでした。
 
武力攻撃を上回る非軍事攻撃とは「サイバー攻撃」のことで、未来の戦争はサイバー空間を介する攻撃が中心的な役割になるということです。
 

AIを用いたサイバー攻撃

本来は人間(ブラックハットハッカー)がコンピュータを使ってハッキングするのですが、AIは人間をはるかに凌駕するハッキング能力でサイバー攻撃を行うことが可能になり、従来の戦争のように武力を行使することなく、様々な手段で相手国の機能を混乱させることができるのです。
 
2016年アメリカ大統領選挙で民主党のクリントン候補が不利になるように情報戦がロシアによって行われ、非軍事攻撃で相手の国を混乱させたと言われています。
 

デマ情報(Fake News)

非軍事攻撃には「国民の不安を煽る心理戦」があり国民を混乱させてお互いを疑心暗鬼にさせる方法があります。
その一つとして「フェイク動画」があります。デマの情報をあたかも本物のように動画でながすのです。これもフェイク動画がAIで簡単に作れるようになっているためで社会問題になっているのです。

NHKスペシャル「AI戦争 果てなき恐怖」のまとめ

NHKスペシャル「AI戦争 果てなき恐怖」を見て思ったことは、これから起こることではなく、もうすでに起こっていることなのですね。
 
2030年なんて悠長なことは言ってられません。
サイバー攻撃は待ってくれません。
 
日本には「憲法第9条(戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認)があります。
どうやって、敵の攻撃から守ることを考えないといけないですね。
 
たとえば、ドローンを飛行させる電波を遮るための妨害電波装置や、フェイク動画が放映された場合テレビやパソコンにインストールされたソフトで警告を出すとか・・・それらもAIの技術で防衛しないといけません。
 
警察では「サイバー犯罪捜査官」、自衛隊では「防衛技官(サイバーセキュリティ要員)」という部署ができています。この部署を大きくして「サイバーセキュリティ省」を作る必要があるのではないでしょうか。
 
「AI戦争 果てなき恐怖」を見て恐怖を感じました。