【注意】このサイトに記載されていることを他人に試すことは「不正アクセス禁止法」に該当する場合があります。詳しくはこちらから

バグハンターをこれから始める方が脆弱性を発見する際に注意すべき点や、成功するための具体的な手順について

ペネトレーションテスト&バグバウンティ

これからバグハンターを目標にされる方、勉強をされる方に、脆弱性を発見する際に注意すべき点や、成功するための具体的な手順についてまとめてみました。
参考になれば幸いです。

基本的な脆弱性の理解

よく見られる脆弱性や攻撃手法を理解することが重要です。特に次の脆弱性は、Webアプリケーションや、システムにおいてよく発見されます。
1.SQLインジェクション
データベースのクエリに不正な入力を送信する攻撃。フォームや、URLパラメータに不正なSQLを挿入して、システムが正しくエスケープ処理をしていないかを確認します。
 
2.クロスサイトスクリプティング(XSS)
攻撃者がWebページに悪意のあるスクリプトを注入することで、ユーザーの情報を盗む手法。XSSには3種類(Stored, Reflected, DOM-based)があり、それぞれ異なる手法で確認します。
 
3.クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)
ユーザーが認証された状態で、不正なリクエストを送信させる攻撃。CSRFトークンが正しく生成・検証されているかを確認します。
 
 

ツールの使い方を学ぶ

脆弱性を発見するためには、効率的なツールの使い方をマスターする必要があります。バグハンターをこれから始める方向けの代表的なツールは以下の通りです。
1.Burp Suite
Webアプリケーションの脆弱性を発見するためのプロキシツール。リクエストをキャプチャして、不正なデータを挿入したり、レスポンスの挙動を確認したりします。
 
2.OWASP ZAP
Burp Suiteと同様に、Webアプリケーションの脆弱性をスキャンしたり、手動でテストできるツールです。バグハンターをこれから始める方にも比較的使いやすいツールです。
 
3.Nmap
ポートスキャンやネットワークの調査に役立つツール。開いているポートやサービスの確認を行い、脆弱なサービスを特定します。
 
 

既知の脆弱性をまず確認する

バグハンターをこれから始める方は、まずよく知られている脆弱性や一般的な攻撃パターンを確認することから始めると良いです。特に、次の点を確認しましょう。
1.古いソフトウェアやライブラリの使用
アプリケーションが、古いバージョンのソフトウェアや、ライブラリを使用している場合、それに関連する既知の脆弱性が存在するかもしれません。これらの情報は、公開されているCVE(Common Vulnerabilities and Exposures)データベースで確認できます。
 
2.デフォルト設定の確認
サーバーや、アプリケーションがデフォルト設定のままの場合、予期しない脆弱性が存在することがあります。特に、デフォルトの管理者アカウントや、パスワードは重要な確認ポイントです。
 
 

小さな異常にも注意を払う

バグハンティングでは、わずかな異常にも気を配ることが重要です。例えば、次のような挙動に注意しましょう。
1.エラーメッセージ
エラーメッセージが詳細に出力される場合、システムの内部情報(SQLクエリや、ファイルパスなど)が漏れていることがあります。これは情報漏洩につながるため、脆弱性となります。
 
2.レスポンス時間
特定の入力に対して、レスポンスが異常に遅い場合、サーバー側で時間のかかる処理が行われているかもしれません。これは、SQLインジェクションや、その他の攻撃の手がかりになる可能性があります。
 
 

システムの論理を理解する

アプリケーションや、システムの動作を深く理解することも重要です。これにより、意図しない使い方やセキュリティ上の抜け穴を見つけることができます。たとえば、次のような質問を自分に投げかけてみましょう。
・この入力が正しく処理されなかった場合、どんな結果になるか?
・ユーザーの権限を持たない場合でも、この操作が可能かどうか?
・認証やセッションの管理は正しく行われているか?
 
 

脆弱性レポートを読む

他のバグハンターが報告した脆弱性のレポートを読むことで、どのような脆弱性が実際に発見されているのか、どのように報告されているのかを学べます。これにより、脆弱性発見の具体例や、技術的な解決策についても知識が深まります。
 

発見した脆弱性の報告の練習

発見した脆弱性を効果的に報告することも大切です。脆弱性の詳細な説明、再現手順、そして修正提案を含めることで、報告の質を高めることができます。バグバウンティプラットフォーム(HackerOneや、Bugcrowdなど)で報告を練習するのも良い方法です。
 

根気強く学び続ける

バグハンティングは、スキルを磨くまでに時間がかかります。バグハンターをこれから始める方にとっては、すぐに脆弱性を見つけるのは難しいかもしれませんが、学習を続けることで徐々にスキルが向上します。失敗してもそれを経験として活かし、次に繋げる姿勢が大切です。
 

バグハンターをこれから始める方が脆弱性を発見する際に注意すべき点や、成功するための具体的な手順についてのまとめ

バグハンターをこれから始める方は、まず基本的な脆弱性を理解し、適切なツールを活用して脆弱性を確認することが大切です。既知の脆弱性や異常な挙動を見逃さず、システムの論理を深く理解しながら、徐々にスキルを磨いていくことが成功の鍵です。また、他のバグハンターの報告を参考にして、自分のスキルを向上させていきましょう。